注射・点滴療法とは、ビタミンや有効成分を体内に直接注入する方法です。
医師の診断のもとに処方する点滴療法は、内服薬やサプリメントで経口摂取するのに比べ、
有効成分を直接体内に投与できるため、「吸収率がよく効果が高い」、「即効性がある」などの
優れたメリットが特徴です。
慢性的な不足に陥っている「身体にとって必要不可欠な各種ビタミン」や「身体の機能を整え、
慢性疲労を緩和させる成分」などを組み合わせ、直接体内へ吸収させることで、
即効性と効果の両方を最大限に発揮します。
例えば、最近注目を集めているビタミンCの摂取について比較すると、
口からサプリメントで投与しても、身体の吸収能力には限界があり、
余剰分は尿に排泄されるだけで、血中濃度を上げることは出来ません。
それに比べ、直接血管に投与すると、すべてが体内に入ってゆくため、
200倍もの血中濃度にすることが可能なのです。
欧米諸国では、ビタミンやミネラルなどの栄養素を多量に投与し、免疫システムを調節・強化し、
本来人間に備わっている自然治癒力を高める治療法に関心が集まっています。
その一つ、静脈内へ直接栄養素を点滴注入する「点滴療法」は、
アメリカにおいて多くの医師が利用しており、
副作用の非常に少ない安全な代替治療法として確立されています。
科学的に根拠のある様々な点滴療法が、代替統合医療・アンチエイジング医療の現場で広く行われています。
注射・点滴療法は、加齢や、現代人が陥りがちな偏った食生活・飲酒・ストレス・喫煙などから
引きおこされる諸症状やアンチエイジング、病気の予防、癌の抑制などに優れた効果を発揮します。
日本では、スポーツ選手が良く行なっていることで知られる、「にんにく注射」が有名ですが、
このように、もともと体の中にあるビタミンやミネラルを、効果的なバランスで配合し、
注射や点滴で補充して病気や症状を改善する方法は、米国では、自然療法医、家庭医の間で
古くから行なわれていた歴史のある治療法なのです。
また、プラセンタ注射のように、病気の治療として使われてきた歴史の中で、
「お肌に張りが出て色白になった」、「疲れが取れて身体が軽い」、「生理不順や生理痛が楽になった」、
「アレルギー症状が楽になった」などの声が寄せられ、アンチエイジング効果や疲労回復効果、
美肌効果をはじめとする別の効果を目的に使用されるようになったものもあります。
当院で使用する薬剤は、もともと体の中にある成分や、安全性や効果の確立された成分に限っており、
また症状に応じた適切な量を使用するため、副作用の心配はありません。
点滴療法は、数ある治療法のうち主役にも脇役にもなれる方法で、
悩める方々にとって選択肢のひとつになると考えています。