よくある質問

 

Q1 ビタミンCの点滴による癌治療とはどういうものですか?

A1

高濃度ビタミンC点滴療法と言い、大量のビタミンCを点滴により静脈に入れ、癌細胞に攻撃を加える治療法です。
化学療法や放射線療法と併用することで、特に初期の癌を殺す効果が期待できます。
進行したステージの場合、生活の質(QOL)の改善効果が期待できます。
ビタミンC点滴療法はプログラムに従って行い、効果をより高めるために食事療法とサプリメントの摂取をお勧めしています。

 

Q2 ビタミンC点滴療法が自分の罹病している癌に効果的かどうかを知るにはどうすればいいですか?

A2

種類、性質、ステージなどがさまざまな癌にどういう効果があるか、医師には予測できません。
個人差が非常に大きいのです。
通常はPET検査がひとつの指標になります。
PETに反応しやすい癌は、ビタミンC点滴療法の効果が期待できます。
反応しにくい癌は、ビタミンC点滴療法の効果は低いと考えられます。
早期癌には化学療法や放射線療法と併用することで効果があります。
ほかに治療法がない場合は、ビタミンC点滴療法を単独で行うこともあります。

 

Q3 ビタミンCを経口で摂取しても同じ効果が得られますか?

A3

得られません。
経口で摂取するビタミンCは栄養素として働きますが、体内での吸収量は厳しく制限されていて、余分に摂取された分は尿として排出されます。
これに対して、点滴で入れるビタミンCは薬剤であり、血中濃度が経口摂取した場合の何十倍にも上昇し、過酸化水素を発生させます。
つまり、ビタミンCは経口摂取した場合は抗酸化物質ですが、点滴の場合は酸化促進物として働くのです。
過酸化水素は癌細胞だけを攻撃し、正常細胞を傷つけることはありません。
最近、レシチン(リン脂質)を使ってビタミンCを最新技術でナノカプセルに封入した米国製のリポゾーマル・ビタミンCが輸入されるようになりました。
リポゾーマル・ビタミンCは数倍の吸収率で血中濃度が普通のビタミンCよりもずっと高い濃度になります。
何らかの理由で点滴ができない場合、あるいは点滴をしない日のビタミンCの補充に適しています。

 

Q4 食事療法や経口サプリメントは重要ですか?

A4

食事療法は非常に大切です。
高濃度ビタミンC点滴療法は、ビタミンCの点滴、食事療法、経口サプリメント、化学療法あるいは放射線療法(これらを併用することで、ビタミンC点滴療法の有効性が高まります)で成り立っていると考えてください。
サプリメントについては、一人一人の状態に応じて主治医のアドバイスに従うようお勧めします。

 

Q5 ビタミンC点滴療法の回数と期間はどのくらいでしょうか?

A5

まず少量のビタミンCの点滴から始め、血中濃度が治療レベル(350~400 mg/dL)に達するまで除々に量を増やしていきます。
通常、点滴回数は週に2回ですが、週に3回行ったほうがいい患者さまもいます。
期間は3か月行った段階で一度評価をします。
改善効果がどの程度になっているかによって、その後の点滴量、点滴回数、治療方針などを主治医と相談して決めることになります。
3か月行っても改善効果がまったく認められないときは、療法をすぐに中止します。

 

Q6 ビタミンC点滴療法を一時中断し、再び始めるときは以前と同じ量を点滴すればいいのですか?

A6

中断はお勧めできません。
少なくとも1年間、癌のない状態が続いたことが確認されてからやめるようにしてください。
癌が消滅しないうちにビタミンCの点滴を中断すると、ビタミンCに対して耐性を持つ癌細胞が発生する可能性があります。
1週間休暇をとるのでビタミンCの点滴を休むという程度の中断は、問題ありません。
それでも、その前後の週にはふだんより1回分多く点滴することをお勧めします。

 

Q7 喫煙者や副流煙にさらされている人は、ビタミンCの効果は薄いですか?

A7

間違いなく効果は薄いです。
主流煙や副流煙から出る酸化物はビタミンCの血中濃度を低めます。
血中濃度が十分に高まらなければ、ビタミンCの抗癌作用は発揮されません。
タバコをやめること、非喫煙者も副流煙を吸わないようにすることはきわめて重要です。