膀胱炎のことが多いが、冷え症が原因のこともあります。
膀胱または腎臓に何か問題があることがあるので詳しい検査が必要です。
尿もれは生活の質(QOL:Quality of Life)を著しく低下させます。
尿失禁で悩んでおられる方は実はたいへんに多いのです。
恥ずかしいので我慢している方がほとんどです。
尿失禁の状態や原因に応じてきちんとした治療法があります。
「尿がもれる」といっても実は様々な症状があります。
咳やくしゃみ、立ち上がった拍子など、お腹に力が入ったときに尿がもれてしまうのが腹圧性尿失禁です。
中年以降の女性では3人に1人と高率にみられます。
これは骨盤底筋という尿道を含んだ筋肉が緩むために起こります。
加齢や出産を契機に出現したりします。
トレーニングだけで直ることもあります。
他に薬による治療を行ったり、漏れる量が多い場合には尿道周囲の補強をして治します。
これは簡単な手術で行なわれます。
尿意を感じると我慢ができずに出てしまうのが切迫性尿失禁です。
トイレにかけ込むようなことが起こりますので、外出や乗り物に乗っているときなどにたいへんに困ります。
膀胱炎や膀胱結石、時に膀胱腫瘍などで膀胱が過敏になっている場合におこります。
脳梗塞や神経疾患の最初の症状として現れることもあります。
他にも、自分で尿が出したいのに出せない、でも尿が少しずつ出てしまう溢流性尿失禁があります。
これは尿が出せなくて膀胱がいっぱいになりあふれ出てしまうために起こります。
このような場合はすぐに受診しましょう。
膀胱炎の時によく見られる症状ですが、尿道の出口(外尿道口)の異常のこともあります。
尿道炎の他に、外陰部や膣の炎症のことがあるので婦人科の診察も受けて下さい。
女性では膣の感染が起きるので、まず産婦人科の受診が必要です。
膀胱炎症状(排尿痛、残尿感など)がある時は泌尿器科受診が必要です。
また、のどの痛みがある時は咽頭感染の可能性があるので耳鼻咽喉科も受診して下さい。